・市議会議員(長崎県・女性)の声
「議員の自己主張は“一人前”ですよ。住民の声を聞かなければと頭では分かっているのですが、どうしても
『私は○○した』と訴えてしまうんです。だいたい、自分の顔を街中に貼ることを承知で選挙に出るわけですから
どちらかというと、話したいほうでしょう」
・市議会議員(鹿児島県・男性)
「頭はそのつもりで、よく聴いて、よく調べなければ、と思うのですが、ついすぐに『何かしなければ』と動いて
しまうんですよね」
・市議会議員(千葉県・男性)の声
「どうしても気持ちを聴く前に“やった”ことを先に言ってしまうんですよね。余裕がないのでしょうね」
「予算がきちんと執行されているかをみるのが、私たちの一番大切な仕事なんですね。
最後は市長の決裁ですから、議員が“これをやった”ということは、本当はないんです。
でも、どうしても次の選挙を考えてしまうとね・・・」
・町議会議員(男性)の気持ち
『あの人(私)の言うことは確かに正しいし、町のことを考えていることもよくわかる。しかし、どうもあの言い方が
気に食わない、人を問い詰めるばかりで。もう少し相手の気持ちもわかってあげなければ。あたたかいところが
ないんだよ』と自分の人物評を耳にした。自分としては「事実を確認しているだけなのに」と戸惑った。
ところが、ある支持者から「(あなたは)議員としては堅物ですが、人としては融通性のある人なんですね」と
言われ、その瞬間、「そこでバランスをとっている自分に気がついた」という。
それまでの押し付ける表現方法に「そうかもしれませんが…」というひと言が添えられるようになったのは、
まもなくだった。
・総務課長・男性の悩み
昨年異動してきたA君(41歳)は、地味な仕事に嫌な顔一つ見せず、コツコツと取り組んでくれているが、
どうも人付き合いが悪く、職場から浮いている気がするが…。
・福祉課長・男性の悩み
4年目のA君(28歳)は、無表情、必要以上の話をせず、何を考えているかわからない…。
・企画経済課長・男性の悩み
中堅職員になりつつある、幹部候補のAさん(30歳)が、異動一年目に、ことあるごとに「前の職場では…」
と“演説”をぶつのですが…。
<身近にできるカウンセリング・ワーク>
◆「そんな“心のくせ”が大好きです」/おせっかいにならない援助的関わりの基本
人の“枠組み”とは、その人の価値観であり、行動基準、パーソナリティでもあります。
その枠組みは、その人が今日まで「生きのびてくるために」やっとの思いで作り上げてきたものです。
だから、他人からみたら野暮ったい振る舞いをしているように見えても、それはその人なりに「生きのびていく」
ための“尊い選択”の一つです。
さらに、その枠組みは世界中に二つとして同じものはありません。
人間関係とは、この枠組みと枠組みのぶつかり合いです。
だから本来的に人間関係において二つの“枠”がピタッと重なることはありません。
よく「相性が合っている」というが、それも一部分です。
だから、理想を忘れずに現実の中で、「せめぎあって、折り合って、お互いさま」をしつこく繰り返していくしかない
のです。
そんな対立、理解、肯定の中で、人はお互いの“枠組み”にふれたり、ふれられたりします。
そのときお互いに「ふれてほしくない」ところにふれられると、抵抗・不快感を持ちます。
これが「防衛」であり、「心のくせ」です。
「防衛」とは、「これ以上近づかないで」というメッセージであり、相手の「くせ」が見えたら「いまはかなわぬ、
時節を待て」と思い、ふれないでそっとしておいたほうがいいのです。
そして、自分が自分の「くせ」を感じたら、少しだけ関係から遠慮して、一休みすることが賢明です。
自分の「防衛したい気持ち」と向き合って“枠組み”の再構築に取り組めばよいのです。
相手の“枠組み”に近づく
互いの「心のくせ」を知るには、「私の苦手な人」を紹介しあうとよいでしょう。
まず自分の枠をみつめて、自己開示の口火をきるのは援助者のあなたです。
「○○さん、あなたが苦手だなぁと思う人は、どんな人ですか。
私は、言動が一致していない人ですね。
だから、約束をしておきながら守らない人には、ついつい強い口調(心のくせ)でいつも話しかけてしまうんですよね。
私って、けっこう口約束で失敗してきたので、その反動なのか、約束については、人一倍慎重になるんですよ。」
口火を切っても、あなたの問いかけに相手が話し始めたら、まず聞き役になって、その枠組みをイメージしていく
ことが大切です。
そして「私の苦手な人」を向き合う相手の中に重ねないことです。それをすると、嫌味なセッションになってしまいます。
「苦手な人っていわれて、具体的には思い浮かびませんでしたが、私は少しグズグズしている性格なのか、
決め付けていくような言い方をする人には、無口になってしまうんです。
そして反対意見も言わないので、納得したと思われてしまうんです。
でも心の中では、納得していないので、素直になれないのです。
表面はいい人に見えて、けっこうがんこ者です。
最近では、無口になる方が楽になって・・・このクセを直したいのですが。」
このような人は、気が弱いようにみえて根性があり、落ち着いてみえても心は臆病な人だったりします。
そして「はかなげ」に生きる術を身につけています。
「無口になるのは、いろいろな人の心を考えてしまうからでしょう。
見過ごされやすい人には、あなたは救いになっていると思いますよ。
だから、私は無口になってしまうあなたが大好きです。
このように援助者であるあなたが相手の「心のくせ」を肯定すると、相手はあなたに防衛する必要がなくなります。
そして「苦手な人」から「相性のいい人」の話題に変えていくと「脇の甘さ」という心のくせがみえてきたりするのです。
人と心が通じ合うコミュニケーションの学びとして、「講演&コミュニケーションワーク」を企画しませんか。
いろいろなご事情があるかと思いますが、まずは集う場を「開きたい」という「呼びかけたい」思いを大切に
できたらと思っております。
とりあえず、直接ご一報ください。
みなさまお一人おひとりとの出会いをいただけることが、私たちの喜びでもあります。
−富田富士也(TEL:047-394-6000)
|